昨日の夜は平幹二朗さんが亡くなり驚愕したが、今日は
殿堂入な名声優・肝付兼太さんが亡くなった。

仕事が一段落したのでスマホをもって外に出、何となく
ニュースを見たら目に飛び込んできた。…急いでトイレの
個室に逃げた。胸に込み上げる強い何かを感じたから……。
そして死を悼み静かに涙した。声優が亡くなって涙したのは
内海賢二さんの時以来じゃなかろうか。かの名優の死を
考えると、あの幼少時代から聞きなれたスネ夫やイヤミ、
ジミニークリケットの声が聴こえてくる。

古くから聴き馴染んでいた声優さんが亡くなるのは本当に
辛い。会ったことないけど、親族の叔父が亡くなった気分。
会ったことはないけど、今から17年くらい前に彼の舞台を
見たことがある。しかも、その舞台には先代ジャイアンこと、
故・たてかべ和也さんが共演されてた。贅沢きわまりない
舞台だったなぁ、、ドラえもんの歌まで舞台中に披露
してくださったし。(たてかべさん自身は音痴では
ありませんでした(笑))その時の肝付さんのイメージは
何とも妖しい(いい意味でw)、軽快な身のこなしの
熟練マジシャンって感じだった。
舞台上の魔術師は、まるで魔法をつかうかのように、
様々な演技を全てこなしてた。

肝付さん。たてかべさんが迎えに来たんですね。
「おい、スネ夫!いい加減一人は飽きたぞ!お前、
充分頑張ったんだからそろそろ来ないか?」って
感じでニコニコ手を降りながら。
今頃は秋の月を肴に、晩酌しながら肝さんから下界の
様子を聞いてるのかな。

肝さん、お疲れさまでした。貴方から幼少時代に頂いた
思い出、これからも大切にしますね。そして、貴方が
心に宿し続けた真っ直ぐな演技への思い。少しでも
継承出来ればと思っております。