白紙の未来は決まっていない!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てきた科学者ドク・ブラウンは言いました。「未来は白紙でまだ決まっていない」と。 これは役者・トシキが演劇や演劇・映画関連について。また、日々の出来事を未来と言う名の白紙(blog)に書くものである(笑)

タグ:のん

DSC_0084


DSC_0085

今年一月から「この世界の片隅に」を劇場で見続けて、今日で
9回目となりました。そんなに同じ映画を何度も見る意味があるのか?と
言われることもありますが。。。意味が無ければこんなに観に行きません。

そう、忘れないために何度でも。新しい発見のために何度でも。


DSC_0087

この映画を見てから、正直今までの自分がいかに平和ボケをして
いるんだなと感じました。平和なんて柔らかく崩れやすい物は
ちょっとした弾みで簡単に崩壊する。それも、自分のせいではなく
別の。会った事も、全く話したことが無い誰かによって。

DSC_0088

この映画を見る前は、正直自分はこの8月だけ平和について、戦争に
ついて考えると言う事が多かった。でも、その考え方を変えて
くれたのはやはり「この世界の片隅に」という映画だと思っている。
原作者こうの史代さん、映画監督片渕須直さん、そしてすずさん役の
のんさん。他、この映画に携わった全ての人にお礼を言わせて頂きたい。

DSC_0089

今がかりそめの平和なのかもしれない。
だからこそ自分がやりたい事を優先にやれる人生にしたい。
その人にはその人の幸せがあるし、押し付けられる幸せなら願い下げだ。
自分らしく生きて行きたい。人為的な平和の崩壊でも、自然界の牙による
平和の崩壊でも、その最期が来た時に「やれるだけの事はやれたから」
そう、思いながら瞳を閉じられるなら。

もしも老いる前に命が終わっても、悔いはない。

DSC_1251

今年は結構多くの映画を見てきましたが、今年の映画館納めは
「この世界の片隅に」です。
ネットでも雑誌でも。そしてTTDの先輩方からも評判が良く、
前々から気になっていたので仕事も休みに入り、今年中に
見なくてはと思い、観に来ました。

【微ネタバレ含みますのでご注意ください】

舞台は昭和8年広島市。主人公浦野すずの幼少期から始まる。
穏やかな日々。兄がいて、妹がいて。両親は海苔業をのんびりと
経営し、すずもまた特技の絵描きをしながら慎ましいながら平和に
過ごしていた。
やがて時は流れ、すずは18になり、呉の北條家へと
嫁いでいく。相手は海軍勤務の周作。寡黙ではあるが、優しく
すずを護る心はとても強い。しかし、時代は激しく動き、第二次世界大戦。
戦況悪化により、日々空襲警報が鳴り響く。やがて、すずも戦争に
よって大切な人、大切な物を失ってしまう。多くの困難による失意の中、
果たして彼女は自分のいるべき居場所を見つける事が出来るのだろうか。

まず一言言いたいデス。

この映画は心からお勧めいたします。

どんぱちものもいい。SFやファンタジーものもいい。確かにエンターテイメント
性があって胸がわくわくするし、見終わった後スカッとするのもある。
けど、ちょっと大きな事を言ってしまうと、人としてこの映画は見るべきだと
感じました。自分は何のために生きてるのか、幸い自分には演劇や仲間、
家族がいるからその為と言いきれるが、もし何もない自分なら何のために
生きるべきか・・・・そう考えるような。とにかく生に対して真剣に向き合える
ようになる映画だと思います。
先に言っておきますが、派手さはゼロです。CGとか、特殊効果とか一切
無いのでそういう人が見るのはもしかしたらきついかもしれません。

自分的には・・・・いやもう、本当に温かい。人の思いが詰まった映画だなぁと
心がほかほかしました。そして、とてもリアルな物語。
戦争だからと言って、人が常にめちゃめちゃ亡くなったり、大爆発を都度
起こしたり。そういう誇張的な表現ではなく、戦争中でもこういう日常を
過ごしていたというリアルな再現アニメだと思う。もっとも、当時生まれていない
自分には想像のみの事なんだけど、当時を知る人がこの映画をみたら
「あまりにリアルすぎて途中つらかった」というコメントをするぐらいの
真実味溢れたストーリーだったりする。

絵のタッチがすごく好き。色使いとか、構図とか。本当にすずが物語を
描いているんじゃないかって思うような、そういうタッチ。
あるシーンですずが自責の念にかられるけど、あそこの表現方法とか
本当に凄い。心の乱れをすずの周りの背景であんなふうに表現するとは。

キャラクターもとても魅力的。主人公のすずはとてつもない美人ではないけど、
素朴でかわいらしい。そして明るくて、天然で、頑張りやで。笑顔がたえない
前向きな女性。決してギスギスした人が「あ、嫌だな・・」と思うオーラは
一切出さない。それと「あちゃー」って時の顔や「ほわー」とした顔で
料理してる姿など、表情豊かで本当にかわいい。

・・・・余談だけど、俺のタイプそのもの(笑)
(それはどうでもいい)

それと、サブキャラではあるけどキーキャラなのがすずが幼少時代に会った
白木リン、そして同級生の水原哲。原作漫画ではかなり細かくかかれている
リンだが、映画では彼女の人生は省略されている(実はあるシーンで
いきさつが書かれているのだがそれは言わない)わけだが、この二人は
すず。そして夫・周作ともかなり深いかかわりがある。
哲に関しては映画でもかなり描かれていたが・・・・いや、これが戦争の悲劇
なのか、運命だったのか。本当に辛い。絶対に相思相愛だった筈なんだ。
それは嫁ぐ時にたまたま道の向こうですずと哲が出会った時のすずの
言葉が物語ってるわけだし、戦況悪化の際入湯上陸の際にすずに会いに来た
哲の言葉を聞いてもそう思う。もしも戦争が無くて、それ以前にもしも
すずが嫁ぐ際に全力で止めていたら・・・・・。選ばれなかった未来が
選ばれていたかもしれない。

さて、魅力的なキャラクターたちだが、声をあてている人達の力もやはり
凄い。すず役は「のん」さん。彼女がここまですずとびったり合うとは・・・・。
ホンモノの広島弁は分からないが、よくここまで方言を使いこなせたと
思う。ひとえに努力、それとセンス。来年以降の活躍も凄く期待したいです。
あと、昔からアニメで聞いてたり、先日は「ゴッホとゴーギャン展」の
音声ガイドでゴーギャン役をやっていた小野大輔氏。
・・・あの方凄いな。全く違う雰囲気になってた(いや、前役と同じと
思われたら演者としてダメだがw)わけだけど、声や感情の使い分け
というか、バリエーションが豊富。

まぁ・・・・他にも音楽で泣けたとか、ラストは「希望は死なない」だとか、
色々と言いたい事は沢山あるけど、とにかく皆さん観に行ってみて
ください。きっと何か思う事が心に浮かぶはずです。


そんなわけで、原作漫画本上・中・下、早速注文しましたよ。

DSC_1253

ご飯食べながら!!!あの映画見た後のご飯の美味しさや
有難さと言ったらないね。食べながら目が潤んでしまったよ!

DSC_1254

おちゃづけ(*´ω`)

来年、「ローグ・ワン」も心に響く映画だったので、「ローグ・ワン」
そして「この世界の片隅に」の二本立てで再観賞しようかな|ω・)b



このページのトップヘ