白紙の未来は決まっていない!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てきた科学者ドク・ブラウンは言いました。「未来は白紙でまだ決まっていない」と。 これは役者・トシキが演劇や演劇・映画関連について。また、日々の出来事を未来と言う名の白紙(blog)に書くものである(笑)

タグ:こうの史代

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今年一月から「この世界の片隅に」を劇場で見続けて、今日で
9回目となりました。そんなに同じ映画を何度も見る意味があるのか?と
言われることもありますが。。。意味が無ければこんなに観に行きません。

そう、忘れないために何度でも。新しい発見のために何度でも。


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この映画を見てから、正直今までの自分がいかに平和ボケをして
いるんだなと感じました。平和なんて柔らかく崩れやすい物は
ちょっとした弾みで簡単に崩壊する。それも、自分のせいではなく
別の。会った事も、全く話したことが無い誰かによって。

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この映画を見る前は、正直自分はこの8月だけ平和について、戦争に
ついて考えると言う事が多かった。でも、その考え方を変えて
くれたのはやはり「この世界の片隅に」という映画だと思っている。
原作者こうの史代さん、映画監督片渕須直さん、そしてすずさん役の
のんさん。他、この映画に携わった全ての人にお礼を言わせて頂きたい。

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今がかりそめの平和なのかもしれない。
だからこそ自分がやりたい事を優先にやれる人生にしたい。
その人にはその人の幸せがあるし、押し付けられる幸せなら願い下げだ。
自分らしく生きて行きたい。人為的な平和の崩壊でも、自然界の牙による
平和の崩壊でも、その最期が来た時に「やれるだけの事はやれたから」
そう、思いながら瞳を閉じられるなら。

もしも老いる前に命が終わっても、悔いはない。

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先日注文していた「夕凪の街 桜の国」が届きました。
絵のタッチでピンとくる方もおられると思いますが、
単館上映から始まり、つい先日興収10億を突破した
映画「この世界の片隅に」の原作を書かれたこうの史代さんの漫画です。
元はこちらの作品の方が先に書かれたものですが、舞台設定は
広島の原爆から10年後。つまり、「この世界~」の約10年後の
話なのです。

この話は【夕凪の街】【桜の国】の二部構成になっています。
詳しくは読んでもらいたいので語りませんが、【夕凪の街】は
かなり重いです。「この世界の〜」の原作や映画を見た後に読むと
より一層重さを感じます。昭和20年8月6日、広島原爆を生き抜いた
一人の女性の苦悩。彼女の戦いは戦後も続いていた・・・。

【桜の国】は実は【夕凪の街】の主人公だった女性の弟が
登場します。(夕凪の街では疎開して茨城にいた)彼がそれから
歳を重ね、所帯を持ち東京で暮らし始めます。それから
彼は退職し、ある日ふらりと広島へと旅に出ます。それを見かけた
娘は父が何故広島へと向かったか、偶然出会った旧友と共に
尾行。そこで彼女たちが見た真実とは。

正直、読み終えてこの話も映画化してほしいなと感じました。
自身としては一回読んだだけでは人物の関係性が掴めなかったの
ですが、その後何度か読むと物語の伏線や過去と現代の繋がりが
分かってきて、その瞬間まるでジグソーパズルの空白だった所に
ピースがはまっていくかのような。そんな感覚になります。

被爆二世と被爆者差別の問題。これは、最近では2001年3月11日の
東関東大震災で、放射能漏れがあった地域に住まわれていた
方々への昨今の差別も似たようなものがあります。
あとがきにて作者さんは「原爆の惨禍を伝えるのは大事だが、
正しくが大前提。間違えると無駄に不幸せになる人がいる」と書かれて
おります。被災地の東北から来たから「放射能がうつる」などと
言いがかりをつけ、学校ではいじめ等に発展するというニュースも見かけます。

誤った見解をしないためにも、自分から本当に正しい事実を見極める。
そういった考えもまた、大切ではないでしょうか。
この本を読み、改めて考えさせられました。

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